過去に公募割れしたIPOを確認し、
公募割れする上場銘柄の特徴
をまとめました。
公募割れした銘柄の考察
2021年
6月22日時点
4489 ペイロール
初値:1,290円
(公募価格比-90円 -6.5%)
7372 デコルテHD
初値:1,582円
(公募価格比-138円 -8.0%)
▼12月22日追記▼
6社同時上場時に4社が公募割れ。
2020年
IPOの初値は、ポジティブな相場だと上がり、ネガティブな相場だと下がります。
2020年4月までの銘柄は、コロナショックにより超ネガティブな相場が影響し、ほとんどが公募割れしました。
この~ショックレベルの超ネガティブな相場時に上場するIPO銘柄は、かなり安く初値がつくため、買い時とも言えます。現にほぼ全ての銘柄が、その後大きく株価を上げています。
逆に、6月以降のIPO相場はかなり過熱し、数多くの銘柄が上場しましたが、公募割れしたのはわずか4件でした。
▼公募割れした銘柄の特徴▼
・市場が超ネガティブ時に上場
・吸収金額が大きい
・仮条件が想定価格を下回る
・公募価格が仮条件の上限で決まらない
・売出枚数に比べ公募枚数が極端に少ない(ファンドの逃げ案件)
・業種に目新しさや魅力が無い
・東証1部に上場
2019年
まず、投資法人(リート)は公募割れする可能性が高い事が分かります。
仮条件が想定価格より下振れしたものも弱かったです。
業種的には不動産が特に弱く、次いでバイオ、物販も弱かったです。
▼公募割れした銘柄の特徴▼
・投資法人(リート)
・吸収金額が大きい
・仮条件が想定価格を下回る
・売出枚数に比べ公募枚数が極端に少ない(ファンドの逃げ案件)
・業種に目新しさや魅力が無い
2018年
吸収金額が大きい東証1部,2部への上場案件が公募割れしていました。
▼公募割れした銘柄の特徴▼
・吸収金額が大きい
・仮条件が想定価格を下回る
・公募価格が仮条件の上限で決まらない
・売出枚数に比べ公募枚数が極端に少ない(ファンドの逃げ案件)
・業種に目新しさや魅力が無い
・東証1部、東証2部に上場
公募割れ銘柄の特徴まとめ
・吸収金額が大きい
・仮条件が想定価格を下回る
・公募価格が仮条件の上限で決まらない
・売出枚数に比べ公募枚数が極端に少ない(ファンドの逃げ案件)
・業種に目新しさや魅力が無い
・業種内容は赤字バイオ、投資法人(リート)がかなり弱く、不動産,物販,派遣も弱め
・市場が超ネガティブ時(~ショックと呼ばれる時期)に上場
・東証1部、東証2部に上場
・同日6社を超える同時上場
他に、VCやロックアップ条件は公募価格付近での初値となる場合はほぼ関係なく、
~ショック等、市場が超ネガティブ時に、大きく公募を割れた銘柄は買いのチャンスという事が分かりました。
コメント
[…] その場合はこちらの記事で『公募割れするIPO銘柄の特徴と共通点』をまとめていますので、参考にしてみてください。 […]