【画像付き手順】SMBC日興証券 優待クロス取引のやり方 初心者向け方法まとめ

優待・配当

SMBC日興証券での優待クロス取引の手順を、実際の画面キャプチャーを全て掲載してまとめました。

「いつ、何をやればいいのか」を詳細でまとめていますので、
・初めて優待クロス取引を行う
・やり方が合っているか心配
という方にオススメの記事です。

手順まとめ

はじめに

まずクロス取引というのは、同じ銘柄の株を「現物」と「売建」で同時に取得し、その状態で権利を確定させた後、「売建」に「現物」を現渡しするという流れになります。こうする事で、株主優待を手数料や貸株料のみで取得することが可能です。

▼クロス取引の簡単な流れ▼

1.「一般信用売り注文」を出す

2.「制度信用買い注文」を出す

3. 制度信用買い建玉を「現引き」する

4. 権利落ち日に売り建玉に現物を「現渡し」する

権利付き最終日・権利落ち日について確認したい方はこちらのページ

それでは、実際の手順を、実際に行う順番通りに解説していきます。

1. 売り注文を出す

【実施タイミング】
東証の取引時間(9:00~11:30、12:30~15:00)を除く時間帯
権利付き最終日の取引終了時間より前

【かかる費用】
信用取引手数料…SMBC日興証券では無料
貸株料…現渡し時に支払いを行う

【注意点】
・できるだけ権利付き最終日に近い方が、貸株料が安くなるためお得に取得できるが、売り
建の在庫がなくなる(売り注文が出来なくなる)場合がある。
・200株以上や3年以上継続など特別な条件がある銘柄も多いため、株主優待がもらえる条件を売り注文を出す前にちゃんと確認しておく。
・株主優待廃止や改悪されている可能性もあるので、その企業のIRページや更新頻度が高いまとめサイトでの事前の確認が必要。

まず最初に、優待が欲しい銘柄の「一般信用売り注文」を出します。

①画面上部『お取引』をクリックし、信用取引一覧から『取扱銘柄一覧』をクリックする。

②銘柄コード/銘柄名で優待クロス取引したい銘柄を検索し、表示された検索結果一覧から対象銘柄の『一般新規売』をクリックする。この時に売り建の在庫がない場合はリンクが表示されない。

③売り注文画面で以下の項目を入力し、『注文内容を確認する』ボタンをクリックする。

『3年(一般信用)』…制度信用で売ってしまうと逆日歩がかかるので要注意
『100株』…銘柄ごとに優待に必要な数量が異なるので事前確認必須
『成行』『なし』
『当日中』
『特定口座』

④内容を確認し『注文する』ボタンをクリックする。

⑤正常に注文が完了すると注文受付完了画面が表示される。画面上の『注文約定一覧・取消・訂正』をクリックする。

⑥一般信用売り注文が一覧に表示されている事を確認する。

2. 買い注文を出す

【実施タイミング】
売り注文を出した直後
東証の取引時間(9:00~11:30、12:30~15:00)を除く時間帯
権利付き最終日の取引終了時間より前

【かかる費用】
信用取引手数料…SMBC日興証券では無料
金利…現引き時に支払いを行う

【注意点】
・売り注文を出した直後に行い、売り注文と買い注文が同時に約定されるようにする。
・売り買いの銘柄が違ったり、数量を間違えたりするので、必ず売り注文を出した銘柄と同じ銘柄に同数量の買い注文を出す。
・SMBC日興証券では「制度信用買い⇒現引き」という流れが手数料を抑えられるためオススメだが、証券会社によっては「現物買い」で買った方がお得な場合もある。

続いて、前項で売り注文を出した銘柄と同じ銘柄に同数量の「制度信用買い注文」を出します。

①画面上部『お取引』をクリックし、信用取引一覧から『取扱銘柄一覧』をクリックする。

②前項で売り注文を出した銘柄と同じ銘柄を検索し、表示された検索結果一覧から『制度新規買』をクリックする。

③買い注文画面で以下の項目を入力し、『注文内容を確認する』ボタンをクリックする。

『6か月(制度信用)』…一般信用でも問題ないが買いの場合は制度信用の方が安く済む
『100株』…売り建玉の数と同じ数量を設定する
『成行』『なし』
『当日中』
『特定口座』

④内容を確認し『注文する』ボタンをクリックする。

⑤正常に注文が完了すると注文受付完了画面が表示される。画面上の『注文約定一覧・取消・訂正』をクリックする。

⑥一般信用買い注文が一覧に表示されている事を確認する。

3. 現引きする

【実施タイミング】
制度信用買い注文が約定した日の取引終了時間まで
権利付き最終日の取引終了時間より前

【かかる費用】
現引き自体に費用はかからないが、買い建玉の保有期間により「金利」を支払う必要がある

【注意点】
・制度信用買い注文が約定した日の取引終了時間までに現引きしないと、それ以降、現引きが1日遅れるごとに「金利」の支払い額が増えていってしまう。

前項で出した「制度信用買い注文」が約定された後に、その買い建玉に対して「現引き」注文を出します。「現引き」注文が約定されると現物が手に入ります。

①画面上部『お取引』をクリックし、信用取引一覧から『建玉一覧(返済・現引・現渡)』をクリックする。

②信用建玉一覧から、買い建玉の『現引』をクリックする。

③現引き注文画面で以下の項目を入力し、『注文内容を確認する』ボタンをクリックする。

『100株』…全て現引きする

④内容を確認し『注文する』ボタンをクリックする。

⑤正常に注文が完了すると注文受付完了画面が表示される。画面上の『注文約定一覧・取消・訂正』をクリックする。

⑥現引き注文が一覧に表示されている事を確認する。

⑦取引時間に現引きが行われる(約定される)と『残高の確認』から現物の保有が確認できる。また、信用建玉一覧からは買い建玉が無くなっている。

4. 現渡しする

【実施タイミング】
権利付き最終日の夜から権利落ち日の取引時間終了までの間

【かかる費用】
現渡し自体に費用はかからないが、売り建玉の保有期間により「貸株料」を支払う必要がある

【注意点】
・権利付き最終日の夜から権利落ち日の取引時間終了までの間に現渡ししないと、それ以降、現渡しが1日遅れるごとに「貸株料」の支払い額が増えていってしまう。
・権利付き最終日が月末以外の銘柄もあるので事前確認必須

最後に、権利付き最終日に株主優待取得の権利を確定させてから「一般信用売り建玉」に対して「現渡し」注文を出します。

各証券会社の現渡しタイミングを確認したい方はこちらのページ

①画面上部『お取引』をクリックし、信用取引一覧から『建玉一覧(返済・現引・現渡)』をクリックする。

②信用建玉一覧から、売り建玉の『現渡』をクリックする。

③現渡し注文画面で以下の項目を入力し、『注文内容を確認する』ボタンをクリックする。

『100株』…全て現渡しする
『特定口座:100株』

④内容を確認し『注文する』ボタンをクリックする。

⑤正常に注文が完了すると注文受付完了画面が表示される。画面上の『注文約定一覧・取消・訂正』をクリックする。

⑥現渡し注文が一覧に表示されている事を確認する。

⑦取引時間に現渡しが行われる(約定される)と『残高の確認』から現物が現渡しされている事が確認できる。また、信用建玉一覧からは売り建玉が無くなっている。

これで優待クロス取引は全て完了です。あとは優待の到着を待つのみ。

お疲れさまでした!

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