【東証】システム障害による全銘柄売買停止の歴史・記録

2020年10月1日の取引開始直前に「東証全銘柄売買停止」の情報が発表されました。

こちらの記事では、今後の参考資料とすべく、当時の状況をまとめています。

状況まとめ

2020年10月1日 午前8時40分頃 東京証券取引所の全銘柄売買停止と発表

原因は「相場情報の配信に障害が発生」との事

東証の障害で、名証、福証、札証すべての証券取引所で売買停止に

8時30分スタートの先物、PTSは取引可能であった。

また前日9月30日に、日経平均が前日比-353.98（-1.50%）と大きく下落したが、10月1日はダウやダウ先が上昇していたため、先物も反発、日経も寄りで大きな反発となる期待が膨らんでいたため、落胆している投資家が多かった。

9時前にも、板は動いていたため、板だけ見ると特に異常や障害が発生しているようには見えなかった。

新規注文は出来たが、注文の訂正・取消は出来ず。

発表の通り、取引開始時刻の9時を過ぎても、各銘柄の始値や日経平均の値はつかなった。

売買停止翌日の値動き

以下、翌日の日経平均の5分足。

前日のダウは+35(+0.13%)、ナスダックは+159(+1.42%)

何事もなく上昇してスタート（前日比+156、+0.67%）

週末の金曜日という事もあり、利確売りにより上げ渋りはあったが、特に前日の障害の影響はなかった。

14時ごろの急激な下げは、トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染したとの報道による急落で、システム障害での影響ではない。

売買停止の歴史

※全銘柄、またはそれに近い影響のものをピックアップ

1997年8月1日
東京証券取引所でシステム障害が発生。1702銘柄（全銘柄の約9割）の午前中取引が停止。

2005年11月1日
東京証券取引所でシステム障害が発生。株式や転換社債型新株予約権付社債（ＣＢ）のすべての銘柄の取引が不可能に。13時30分より取引開始となった。⇒史上初の全銘柄売買停止

2006年1月18日
いわゆるライブドアショック。ライブドア株に大量の売り注文が殺到し市場は混乱、東京証券取引所は午後２時40分に株式の全銘柄の取引を停止した。

2020年10月1日 NEW!
東京証券取引所でシステム障害が発生。全銘柄の売買が停止に。その後、終日取引停止が発表された。翌10月2日から通常時間で取引再開。⇒システム障害での終日全銘柄売買停止は史上初